ロック、ジャズ、ブルース、ソウル、ファンク等、ジャンル関係なく好きなアーティスト、アルバムについて語りまくります。

レッド・ツェッペリン「聖なる館」

バンドの音楽性を「多様性」に舵を切った問題作。今聴くと発見が色々あります。

73年発表された5作目のアルバム。前作「Ⅳ」の大成功から世界中のリスナーから多大な期待があったみたいですが、「裏切られたー!」の大合唱だったみたいです。評論家からも酷評されていたみたいで。私も初めて聴いた時(おそらく中学生の時だったと思うのですが・・)「2曲目からつまんねー」というのが最初の感想でした。

レッド・ツエッペリンって時代の流れにはそれなりに敏感なバンドだったと思います。

70年代前半ってハード・ロックの雄としてディープ・パープルと人気を二分していましたがリスナーのニーズを忠実に実現していたディープ・パープルとは違いツェッペリンって幅広く様々な音楽的エッセンス取り入れ続けてきたバンドだったと思います。。このアルバムが発売された当時はスティービー・ワンダー、マービン・ゲイ、カーティス・メイフィールドが「ニュー・ソウル」という括りで音楽シーンを席巻していました。レッド・ツェッペリンって当時のトレンドをそれなりに意識をしていたようで、特にジョン・ボーナムがそうだったみたいですね。
当時のお気に入りはミーターズだったそうです。意外なようで結構納得できたりして。
この流れが次回作の「フィジカル・グラフィティ」に引き継がれます。

「聖なる館」主要曲紹介

鉄板の一曲目「永遠の詩」が今までのツェッペリンファンの支持を担保しています。

アルバムのオープニングの「永遠の詩」はスケールの大きな今までのツェッペリン風の曲です。まあファンの期待通りというかシングルカットすると上位に食い込むだろうなーって感じの曲です。(調べたのですがシングルカットはされていなかったみたいです)12弦ギターの特性を巧みに利用したギターアレンジが光ります。さすがジミー・ペイジって感じですよね。

緻密なアレンジがプログレっぽさを感じる「丘のむこうに」

アコギのイントロからメロトロン、ベース、ピアノ、ドラムが演奏に加わるドラマチックな曲風です。ドラマチックな曲風はツェッペリンの十八番ですがこのパターンはなかったと思います。今まであるようでなかったプログレ風という感じでしょうか。

「クランジ」ツェッペリン風ファンク

当時流行していたジェームズ・ブラウン風のアレンジが衝撃的な曲です。ファンク風だけど本家とは決定的にノリが違うところが面白いですね。ロバート・プラントに黒っぽさを求めるのはちょっと違いますよね。これはこれで面白い曲だと思います。

「ディジャ・メイク・ハー」レゲエ風アレンジがこれまた衝撃的

この曲の当時流行っていたレゲエのリズムが大胆に取り入れられています。これまたあくまで「レゲエ風」な感じです。ジミー・ペイジのギター・リフも巧みに練り上げられ一筋縄ではいかない感じです。

「オーシャン」ツェッペリン風ミクスチャー・ロック多様な音楽的要素がてんこ盛り

微妙な変拍子の独特なツェッペリンのグループを持った曲です。今改めて聴くと90年代に流行ったミクスチャーロックのニュアンスがありますよね。曲の後半でいきなりシャッフルのリズムになったりドゥワップ風のコーラスが入ってきたり色々な音楽的なニュアンスをぶち込んだ感ありますよね。

1973年ニューヨークのマジソン・スクェア・ガーデンのライブから。ジミーペイジのステージングと佇まいがロックスター然としていてしびれます。

「聖なる館」視聴できます。

「聖なる館」収録曲紹介

Disc1

  1. 永遠の詩
  2. レイン・ソング
  3. 丘のむこうに
  4. クランジ
  5. ダンシング・デイズ
  6. ディジャ・メイク・ハー
  7. ノー・クォーター
  8. オーシャン

Disc 2:
<デラックス、スーパー・デラックス共通>

  1. 永遠の詩(ギター・オーバー・ダブ・ミックス)
  2. レイン・ソング(ピアノ・マイナス・ミックス)
  3. 丘のむこうに(ギター・ミックス)
  4. クランジ(ラフ・ミックス)
  5. ダンシング・デイズ(ラフ・ミックス)
  6. ノー・クォーター(ラフ・ミックス)
  7. オーシャン(ワーキング・ミックス)
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