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まさにアルバム・タイトル通りニューヨークのライブハウスで収録したライブ盤。勝手ながら「あーニューヨークだなー」という空気感を感じます。(極めて勝手な思い込みですが)おそらく演奏の差し替えはしていると思うのですがそのあたりを差し引いても恐らく完成度は一番高いと思います。山あり谷ありのライブならではの高揚感がたまりません
結構物議を醸し出しているのが何故かライブ盤なのに殆どの曲がフェードアウトしている点ですがどうなんでしょうね。個人的にはエンディングまでしっかり聴きたいですね。
スタッフならではの楽器感のコンビネーションが今回も堪能できます。
他のライブ・アルバムの場合ファーストアルバムの1曲目「フーツ」から始まる場合が多いのですがこのアルバムは違います。だんだんじわっと盛り上がるという感じではないです。ゴスペルっぽいリチャード・ティーのピアノからカリブっぽい感じのリズムが入ってきてという感じです。エリック・ゲイルの好みでしょうか。曲のメロディはピアノが弾いています。この感じがスタッフっぽいです。後半エリック・ゲイルのギター・ソロが始まった途端にカリブっぽくなります。色々考えると面白いですねー。
このアルバムにもいつも通りにリチャード・ティーのピアノとスティーブ・ガッドのドラムの掛け合いが聴けます。その後ギターが非常に良い感じで入ってきます。非常にライブならではな感じです。
ダックスープではギターのコンビネーションプレイが絶妙です。お互いがリードを取り合うときのフレーズの妙といいましょうか・・あとバッキングプレイも必聴です。コントラストをつける為にわざとらしく違った感じに弾くわけでもなく、そうは言っても同じようには全然弾いていなくて良い感じで自分のスタイルを主張し会っています。
「リアル・マッコイ」って日本語で「純正品」とか「本物」という意味があるのみたいですが1979年に亡くなった音楽プロデューサーのヴァン・マッコイに捧げた曲なんですね。スタッフのセカンド・アルバム「モア・スタッフ」のプロデュースを手掛けています。他にも色々縁があったのでしょうね。そういった背景を知ってしまうとちょっと泣けてくる曲です。非常にシンプルなメロディをシンプルに歌い上げているギターが最高です。泣けます。
1.ブラザーがのった時
2.ユー・メイク・イット・イージー
3.ユー・アー・ア・グレイト・ガール
4.シャッフル
5.メドレー ラヴ・ザ・スタッフ / エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ
6.ダック・スープ
7.リアル・マッコイ(ヴァン・マッコイに捧ぐ)