ロック、ジャズ、ブルース、ソウル、ファンク等、ジャンル関係なく好きなアーティスト、アルバムについて語りまくります。

レッド・ツェッペリン「フィジカル・グラフィティ」

レッド・ツェッペリンの多彩な音楽性が堪能できる傑作アルバム。ジョン・ポール・ジョーンズのがんばりが語られる事が多いですがジミー・ペイジもかなり良い仕事してます

目次

ある意味ツェッペリンの最高傑作といわれる作品

ツェッペリンが発表したアルバム、どれが最高傑作かという議論けっこうあります。意見がかなり分かれる所がこのバンドの凄いところだなーと個人的には思っています。
個人的にはこのアルバムの次に発表された「プレゼンス」が最高傑作かなと思いますが、このアルバムも甲乙つけ難い傑作です。1973年の11月からレコーディングに入って途中でジョン・ポール・ジョーンズの脱退騒ぎがあり1974年春から再開させたらしいです。このタイミングで収録した曲とツェッペリンⅢ、Ⅳ、聖なる館のアウトテイクを加えて発売の運びになったそうです。

ジョン・ポール・ジョーンズが大活躍しています。

ツェッペリンの音作りについてはとかくジミー・ペイジのリフ・メイカー、プロデューサーとしての側面が語られる事が多いですが、このアルバムはジョン・ポール・ジョーンズの、キーボード奏者、そしてアレンジャーとして力量がフルで発揮されています。ツェッペリンの幅広い音楽性の屋台骨をしっかりと支えてきた自信と自負がしっかり音創りに反映されています。サード・アルバムから除々にキーボード系のサウンドの非常を増やし、様々なサウンドを吸収して行って独自のサウンドを構築してきた彼らがもうこれ以上ないという位に多様なサウンド作りにチャレンジしたアルバムなのかなと思います。その反動が次回作「プレゼンス」に顕著に出ていて面白いですね。

ジミー・ペイジも今回もしっかり仕事をしています。

ジョン・ポール・ジョーンズだけが特にがんばっている訳ではなく相変わらずジミー・ペイジも良い仕事をしています。ギターはどの曲も結構重ねてあり、音色、プレーズ共に非常に練られています。発売から40年以上経過していますが全く色褪せている感じがしません。本当に恐るべし。

アルバム発売当時に流行していたであろう音創りも何気に取り入れられています。

オープニングの「カスタード・パイ」はスティービーワンダーばりのクラビネットのフレーズを聴かせてくれます。発売当時流行したいたソウル系のサウンドのエッセンスもしっかり取り入れてしっかりツェッペリンのサウンドとして昇華されています。最初にこのアルバムを聴いた時(12~13歳)には「今ひとつ地味なアルバムだなー」という印象しかなかったのですが大人になって改めて聴くと色々な発見が多いですね。

何気に新しい展開だったかも「カスタード・パイ」

ジミー・ペイジの硬質なリフからクラビネットの音が絡みついてくるイントロがたまりません。ロックとソウルの中間みたいなノリにロバート・プラントのヴォーカルが絡んでくるともう完璧にツェッペリンの音ですよね。ヴォーカルが全然黒人っぽくないがバックの音がそれなりに黒人音楽っぽい展開があるところが面白いでうしょね。

ツエッペリン風全開の「死にかけて」

ジミー・ペイジが弾くダンエレクトロのギターのサウンドとスライドプレーがこの曲を支配している感じがします。その硬質な音の塊のようなギターに全く負けていないリズムセクション、そしてあのヴォーカル、もうツェッペリンのサウンド以外の何者でもないような気がします。この曲ブラインド・ウィリー・ジョンソンの曲が元ネタになっているそうです。(ちなみにボブ・ディランもこの曲を取り上げているそうです。

かくれ名曲かも「カシミール」

この曲よくサンプリングのネタでよく使われているようですよね。あのメロトロンが奏でる壮大なサウンドとメロディーが非常に耳に残ります。ステージでも定番の曲になっていたみたいです。ジョン・ポール・ジョーンズの力量が充分に発揮されている曲。

なんか電子音がいっぱい入っているイントロにやられます。「イン・ザ・ライト」

今までのツェッペリンの作風でありそうでなかった曲。イントロの不気味な感じがプログレっぽいです。若干当時活躍していたプログレバンドの影響もあるかも。サビになって曲調がガラって変わるところが当時流行っていた黒人音楽系のサウンドの影響があるかも。といってもツェッペリンのサウンドにある事にはまったく変わりがありません。

ジミー・ペイジ節全開「ブロン・イ・アー」

ジミー・ペイジ節全開です。超お得意のアコースティックギターのみのインストゥルメンタルナンバーです。なんでギター一本でこんな叙情的な世界観が作れるのでしょうか。才能なんでしょうね。ちなみに「レッドツェッペリンⅢ」のアウトテイクみたい。

今聴くとかなりソウルっぽいかも「夜間飛行」

この曲も当時流行していたソウル系のサウンドの影響が感じられます。まずこのオルガンの音ですが、こんな感じでオルガンの音を全面に出した曲ってツェッペリンではなかった新しい展開だと思いますがどうでしょうか。ちなみに「レッドツェッペリンⅣ」のアウトテイクだそうです。

次回作の予感をさせる「ワントン・ソング」

「夜間飛行」とは真逆のサウンドになっています。バックのサウンドはギター、ベース、ドラムのみです。(ギターはかなり多重録音されていますが)次回作である「プレゼンス」に収録されていてもおかしくない曲かと。ジミー・ペイジのリフ・メイカーとしてセンスを正に感じる曲

正にツェッペリンの王道のサウンド「シック・アゲイン」

ラストを飾るのはツェッペリンが演奏する正にツェッペリンという曲調の曲です。今更ながら解説不要な感じです。ギター、ベース、ドラムの音の塊が耳を襲ってくるみたいなイメージでしょうか。この曲でもジミー・ペイジのリフ・メイカーとしての才能を感じます。

ツェッペリン本家では「フィジカル・グラフィティ」の収録曲をライブで演奏していませんがしかし・・

ジミー・ペイジとブラック・クロウズが一緒にライブをしていた時期がありライブ音源として発売されていますが、そこにはこのアルバムに収録されている曲が演奏されています。

フィジカル・グラフィティ収録曲紹介

(Disc 1)
1.カスタード・パイ
2.流浪の民
3.死にかけて
4.聖なる館
5.トランプルド・アンダー・フット
6.カシミール

(Disc 2)
1.イン・ザ・ライト
2.ブロン・イ・アー
3.ダウン・バイ・ザ・シーサイド
4.テン・イヤーズ・ゴーン
5.夜間飛行
6.ワントン・ソング
7.ブギー・ウィズ・ステュー
8.黒い田舎の女
9.シック・アゲイン

(Disc 3)
1.ブランデー&コーク(トランプルド・アンダー・フット初期ラフ・ミックス)
2.シック・アゲイン(アーリー・ヴァージョン)
3.死にかけて(初期ラフ・ミックス)
4.聖なる館(ラフ・ミックス・オーバー・ダブ)
5.エブリボディ・メイク・イット・スルー(イン・ザ・ライト 別歌詞/初期ヴァージョン
6.ブギー・ウィズ・ステュー(サンセット・サウンド・ミックス)
7.ドライビング・スルー・カシミール(カシミール ラフ・オーケストラ・ミックス)

「フィジカル・グラフィティ」試聴できます。

1977年のライブです。「フィジカル・グラフィティ」から数曲演奏されてます。

ブラック・クロウズ「ライヴ・アット・ザ・グリーク」

ジミー・ペイジがゲスト参加してレッドツェッペリンのナンバーが演奏されています。基本的に原曲に忠実なところがブラック・クロウズのメンバーがレッドツェッペリンを深くリスペクトしているんだなーという事が伺えます。

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