ロック、ジャズ、ブルース、ソウル、ファンク等、ジャンル関係なく好きなアーティスト、アルバムについて語りまくります。

THE GUITAR OF BN-LA~70年代、ブルーノートLAのギタリストたち

ギター・マガジン監修の70年代のブルーノートレーベルで発売された楽曲のオムニバス。さすが専門誌監修だけあってひと味違います。

このアルバム、さすがに最近は落ち着いてきましたが、先日までアマゾンで爆売れ、タワーレコードの店舗(渋谷店)でも大プッシュしてました。正直今更って感じの私のような自称ミュージシャン(40代以上)多いような気が気がするのですが企画力の勝利でしょうか。LAに拠点を移してからブルーノートレーベルで発表された数多くのアルバムからあくまでギタリスト目線で曲、演奏のクォリティの視点からしっかり選曲されています。その意味では流石です。

THE GUITAR OF BN-LAの構成

DISC1がリー・リトナー、ラリー・カールトン、ジェイ・グレイドン等LAを代表する超有名スタジオ・ミュージシャンから知名度は低いがしっかり仕事をこなすまさに職人肌のギタリストまで様々なギタリストの演奏が堪能できます。
DISC2がデヴィッド・T・ウォーカーの演奏をメインに彼が70年代に残した名演の数々がピックアップされています。

演奏が収録されているギタリスト

DISC1 Various Guitarists SIDE

リー・リトナー、ラリー・カールトン、イーフ・アルバース、フィリップ・カテリーン、ワーワー。ワトソン、マーロン・マクレーン、ジョー・ベック、バリー・フェナティ、トミーボーリン、ジェイグレイドン、ジョン・ローウィン、アール・クルー、ローランド、バウティスタ、メルヴィン・ロビンソン、レイ・ゴメス、レジー・ルーカス、ジョン・トロベイ、デヴィッド・スピノザ、ロビー・クリーガー、ドン・ミナーシ、クレイグ・マクラレン、ジョン・ローウィン

DISC2 David.T.Walker SIDE

デヴィッド・T・ウォーカー、リー・リトナー、ジョン・ローウィン、ジェイ。グレイドン、レイ・パーカー・Jr、ラリー・カールトン

「THE GUITAR OF BN-LA」収録曲紹介

DISC1

1.Soft Cycles
2.Mango Sunrise
3.Fever
4.Andy’s Walk
5.Golden Rainbows
6.Koko And Lee Roe
7.Slippin’ In The Back Door
8.New Day
9.Rise On
10.Some Neck
11.Gumpopper
12.R.K.Bossa
13.Only Women Bleed
14.Night Whistler

DISC2

1.New York City
2.Makin’ It
3.Dance Band
4.Love’s So Far Away
5.Sister Love
6.Baby’s Gone
7.Beginnings
8.Sitting Here All Alone
9.By Your Side
10.Feel Like Makin’ Love

「THE GUITAR OF BN-LA」DISC1の聴きどころ(独断と偏見でおすすめします)

ロニー・ロウズ「Fever」

なんとも時代を感じる曲ですが今聴いても十分カッコ良いです。この曲でギター弾いているマーロン・マクレーンって今回はじめて知りました。ギター数テイクダビングされているみたいですが全部マーロン・マクレーンが弾いているのでしょうか。トーキングモジェレーターの演奏も中々ですがバッキングのプレイも中々手練な感じがします。

チコ・ハミルトン「Andy’s Walk」

ジョー・ベックとバリー・フィナティが参加しています。ディストーションとワウを深めにけけているのがジョー・ベックの演奏らしい。クラビネットの音色と絡まって良い意味で下品なテイストが70年代のファンキーなサウンドだなーと思います。

アルフォンス・ムザーン「Golden Rainbows」

この目玉とも言える曲かも。アルフォンス・ムザーンってウェザーリポートの初代ドラマーだったんですね。びっくりしたのがなんとトミー・ボーリンが参加しているんですね。73年にビリー・コブハムの「Spectrum」に参加して大いに話題になったのでその線を狙ってアルフォンス・ムザーンがオファーしたみていですねー。収録アルバム「MindTranplant」もかなりオススメです。バトルテクニカル系フュージョン(私が勝手に作ったジャンルですが・・)が好きな人はオススメです。この曲に関してはリー・リトナーとジェイ・グレイドンの存在感が全然ないです。

ロニー・ロウズ「New Day」

ローランド、バウティスタ、メルヴィン・ロビンソンが参加しています。ロニー・ロウズもローランド、バウティスタって元EW&Fなんですね。恐るべし。ローランド、バウティスタってクルセイダーズのライブなんかに参加していて名前だけは知っていました。印象としてはバックング職人みたいなイメージなんですが。なんと言ってもこの曲はローランド、バウティスタのカッティングにつきますねー。超カッコ良いです。この演奏を聴くとEW&F出身という事も納得です。このアルバムのライナーノーツに「ギタリストだったら弾いてみたくなる事間違いナシ!」って書いてましたがまさにそのとおりですね。
「New Day」が収録されているアルバム「Friends And Strangers」もオススメです。

ロビー・クルーガー「Gumpopper」

今回はじめて知ったのですがロビー・クルーガーってドアーズのギタリストだった人なんですねー。ドアーズと音楽的な共通項がないところが当然びっくり。ジム・モリソンがもし生きていたらこんな曲もドアーズで演っていたんでしょうか。恐らくそんな事ないだろうなーと思いつつ、ふと考えがよぎってしまいました。

カーメン・マクレエ「Only Women Bleed」

70年代に100点満点の演奏を叩き出し続けていたラリー・カールトンですがまさにこの曲も地味ながら100点満点をつけさせて頂きます。「泣きのギター」という陳腐な表現は使いたくないのですが、なんでこんな間合いでこんなフレーズ弾けるんだろうって、改めて思いました。「才能」と言ってしまえばそれまでなんですが。

ドナルド・バード「Night Whistler」

70年代に路線を思いっきり変更して大ブレイクしたドナルド・バードの代表作「Places And Spaces」の中に一曲です。グレイク・マクラレン、ジョン・ローウィンがギターを弾いています。グレイク・マクラレンはなんとカーティス・メイフィールドのバックでギター弾いていたギタリストとの事です。その活躍が認められてこの当時のブルー・ノートで制作した作品のレコーディングに呼ばれるようになったそうです。

「THE GUITAR OF BN-LA」DISC2 David.T.Walker SIDEの聴きどころ(独断と偏見でおすすめします)

デヴィッド・T・ウォーカー、リー・リトナー、ティム・デハフが参加しています。まさにデヴィッド・T・ウォーカーここにありというソロを弾いています。ご機嫌なファンクチューンです。

ドナルド・バード「Makin’IT」

マイゼイ兄弟制作によるドナルド・バードのファンクチューンです。デヴィッド・T・ウォーカーとジョン・ローウィンの演奏が右左のチャンネルに分かれて堪能できます。

ドナルド・バード「Love’s So Far Away」

ドナルド・バードBN-LAの一作目の「Black Byrd」の収録曲です。スピード感とパワーを感じますねー。レコーディングに起用したメンバーでライブはやっていなかったのでしょうか。この曲でデヴィッド・T・ウォーカーはスピード感重視のカッティングに終始しています。曲の雰囲気、アレンジはまさにマイゼル兄弟です。あとベースのチャック・レイニーのプレイも必聴です。チャック・レイニー節が炸裂しています。

ボビー・ハンフリー「Baby’s Gone」

マイゼル兄弟との制作でブレイクしたボビー・ハンフリーBN-LAの1作目です。言うまでもなく傑作中の傑作です。正直な話ドナルド・バードとボビー・ハンフリーを交互に聴いているとどちらがどちらかわかなくなる時ってないでしょうか。私は正直「あれ?どっちだっけ?」と思う事がたまにあります。この曲に関してはヴォーカルがしっかり入っているので(ボビー・ハンフリー本人なのでしょうか?)そんな事ありませんが。

マリーナ・ショウ「Feel Like Makin’ Love」

これまた定番中の定番、デヴィッド・T・ウォーカーの代表的なセッションワークのひとつです。ラリー・カールトンとの絶妙なバッキングワークに悩殺されているファンは多いみたいです。ラリー・カールトンとブルーノート東京で共演した際に「当然だよね」という感じでこの曲演奏していました。聴き比べると当然マリーナ・ショウが歌うこのバージョンのほうが良いのかなと思います。改めて聴くとこの二人のギタリストの演奏は本当に神がかっています。

BN-LAがまさに歴史を作った数年間だったのでしょうか。

今更ながら聴いてみると名演の嵐です。今回取り上げられた作品って結構再発されているものも多く私も聴いた事がある曲、アルバムは結構あるのですが今回改めて聴き直すとそれなりに歴史的価値があるのかなーと思います。
ギター・マガジンではリー・リトナーとデヴィッド・T・ウォーカーのロングインタビューが掲載されています。ギタリストのインタビューなんてしっかり読んだのは久しぶりなのですが中々面白かったというか知らなかった事がいっぱいありました。

BN-LAの黄金期にどっぷり参加する事で自身のキャリアが築けたリー・リトナーの話

その中で一番驚いたのがアルフォンス・ムザーンの「MIND TRANSPLANT」というアルバムにリーリトナーとジェイ・グレイドン、そしてトミー・ボーリンが参加していて、トミー・ボーリンがドラッグ関係で調子が悪くて代役でリトナーがソロを弾く機会が結構あって、それがソロアルバムを出す事ができるきっかけになったなんてまさに事実は小説よりも奇なりというかドラマがあるなーって感じですよね。というよりもトミー・ボーリンってもっと生きていて欲しかったなと思います。どれだけ才能の塊だったんでしょうか。というかこの人なんでディープ・パープルに入ったんでしょうねー。まあギャラが破格だったんでしょうか。トミー・ボーリンが生きていようとなかろうとディープ・パープル自体は遅かれ早かれ解散する運命にはあったと思いますが。

当時からVIP待遇だったデヴィッド・T・ウォーカーの話

リー・リトナーとは逆に「フィーリングのままに弾いただけさ」という普通のスタジオ・ミュージシャンが言うと絶対怒られるようなセリフを平気でインタビューで口走ってしまうデヴィッド・T・ウォーカーは素敵です。「俺の演奏は理屈じゃないんだぜ」という事でしょうか。この発言が許されてしまうところが凄いですよねー。今、改めて聴くとこの時期の彼の演奏はラリー・カールトンとは違った意味で「神がかった」感じがします。
フィーリングでこんな演奏できるようになりたいですよね。

「THE GUITAR OF BN-LA」DISC1収録曲について

THE GUITAR OF BN-LADISC1に収録曲が収録されているアルバムを紹介しておきます。

「THE GUITAR OF BN-LA」DISC2 収録曲について

THE GUITAR OF BN-LADISC2に収録曲が収録されているアルバムを紹介しておきます

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