ロック、ジャズ、ブルース、ソウル、ファンク等、ジャンル関係なく好きなアーティスト、アルバムについて語りまくります。

オールマン・ブラザーズ・バンド「Trouble No More: 50th Anniversary Collection<限定盤>」

大ボリュームの5枚組、全部聴くには1日かかります。しかし1日かけて聴く価値はあります。

この偉大なバンドの歴史の一端を味わいましょう。

バンド結成50周年という事でいろんな専門家が選曲、その他多数の関係者が手間をかけて発表された5枚組。結成から活動休止までの期間を時系列に沿って辿っていく事ができます。
このバンド、歴史がかなり山あり谷ありの状況なので思い入れのあるファンにとっては心揺さぶられるのではないでしょうか。未発表音源(スタジオ録音のアウトテイクとライブ音源)も多数収録されています。未発表音源のチョイスが結構良いです。出来の良い演奏をしっかり聴いて選んでいると思います。選曲も勘所というかポイントをしっかり押さえてられているような気がします。

改めてスタジオ盤作って欲しかったなーと思いました。

オールマンの他のアルバム・レビューで書きましたが「Hittin’ the Note」以降スタジオ録音って出していなかったのですが出して欲しかったなーとやっぱり思いました。色々な事情あるんだろうなという事は理解というか想像できるのですが。グレッグもソロ活動結構やってたし、ウォーレン・ヘインズはガバメントミュール、デレク・トラックスも自身のバンドで活動していたのでツアー廻るのが精一杯でスタジオ盤作る時間は捻出できなかったかもしれませんね。曲作ったとしても自分のバンドで演りたいだろうし。そうは言ってもやっぱり最後に心血注いでオールマンとしての新曲作って欲しかったなーと思います。

タイトルの「Trouble No More」が結構意味深らしいです。

バンドとして最初に録音したのはマディー・ウォーターズのカバー「Trouble No More」だったみたいです。2014年の活動休止を発表後ニューヨークのビーコン・シアターで最後に演奏した曲が「Trouble No More」でこのボックス・セットでも最後の曲としてセレクトされています。彼らにとって特別な思い入れがあるんでしょうね。2014年のライブ演奏は鬼気迫る感じがします。(特にデレク・トラックスのギターが)

オールマンの中でのディッキー・ベッツの存在について

脱退してから公にあまり語られる事がなかったような気がするのですがディッキー・ベッツの存在って改めて昔の演奏から聴いていくと大きかったと思います。個人的にはカントリーって好きな音楽ではありませんが、グレッグ・オールマンと色々な意味で(音楽的にも、キャラクターとしても)対峙する存在があって演奏や曲作りに幅が出ていたと思います。オールマンの絶頂期って80~90年代でウォーレン・ヘインズとディッキー・ベッツの2人がフロントマンだった時期がバンドの演奏も一番脂がのっていたと思います。曲もこの時期に作られた曲が一番クォリティが高いと思います。(個人の独断ですが)

アンソロジーとしては決定打かも。

オールマンってライブ盤もなんだか良くわからない出所のものを含めて多数出てるし、アンソロジーと言われているものも多数出ていますが、今回が間違いなくクオリティ的には決定打かと思います。ファンは正座して聴くべきでしょうね。

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