クルセイダーズ「南から来た十字軍」


歴史に残る名演奏、名曲満載の名盤です。

70年代クルセイダーズが発表したアルバムでは間違えなくベストアルバムであり、彼らの全キャリアの中でも一番の名盤だと思います。

ラリー・カールトンのギターが大活躍しています。ちょっと活躍しすぎだったかもしれません。

オープニングの「スパイラル」が神がかり的にやばいです

1曲目の「スパイラル」であんな名演奏、間違えなく歴史に残るギター・ソロを弾いてしまったので後に続かなかったというか、他のメンバーのひんしゅくを買ったんじゃないかと思ってしまいます。バンドとしてはこのアルバムの前作「チェイン・リアクション」「サザン・コンフォート」とこのアルバムの次の作品「Free As The Wind(旋風に舞う)」が、今まで彼らが目指していたサウンドというか音世界の頂点に 達したという手応えみたいなものはあったんじゃないでしょうか。その後ヴォーカリストをフューチャーした曲を作るようになりランディ・クロフォードをフューチャーした「ストリート・ライフ」が大ヒットします。ラリー・カールトン以外のメンバーの演奏も間違えなくベストな感じです。「スパイラル」のジョー・サンプルのソロはラリー・カールトンに負けてません。素晴らしいです。ロバート・ポップウェルの終盤のベース・ソロも他の2人に負けない位素晴らしいです。このメンツで何枚かアルバムを制作して欲しかったのですが、トロンボーンのウェイン・ヘンダーソンがこのアルバムを発表後、脱退します。残念です。

なんとカールトン師匠がこの曲を弾いている超貴重な映像です。

「キープ・ザット・セイム・オールド・フィーリング」もやばいです。

2曲目はうって変わって全員コーラスが入るちょっとリラックスした感じのミディアム・テンポのナンバーです。ここではジョー・サンプルが結構良い感じのソロを弾いてます。ラリーカールトンは良い感じでバッキングに廻っていますが、またそれが良い感じです。そしてそれが何気に結構ダビングされていて結構凝っています。ソウル系、フュージョン系のギターのバッキングのお手本のような演奏です。でもこの曲、誰かカバーしてくれないかな。今やるとかなりカッコ良いと思うんだけどなー。

捨て曲なし、て感じです。

「マイ・ママ・トールド・ミー・ソー」もウェルトン・フェルダーとラリー・カールトンの息がぴったり合ったごきげんな曲です。サックスもギターも歌ってます。演奏に歌心
が煽れています。
「太陽の輝き」ギターのヴォリューム奏法が印象的なミディアムバラードです。全ての楽器が歌ってます。
「アンド・ゼン・ゼア・ウォズ・ザ・ブルース」ドラム、ベース以外の全ての楽器のソロが聴けます。泥臭い南部のファンク・サウンドをかなり洗練した感じです。
「セレニティー」ちょっとジャズっぽいニュアンスのある曲。というか60年代後期から70年代初期のエレクトリック・ジャズ?的な感じもします。ウェイン・ヘンダーソンが結構活躍してます。というか存在感出してます。
「フィーリング・ファンキー」最後はロバート・ポップウェル大活躍のファンクナンバーです。正直全曲聴いて40分切るくらいなので、今の感覚だとかなり短いかなという感じです。未発表音源とか加えて再発して欲しいですね。

全曲ここから試聴できます。

73年のライブ。かなりのお宝音源です。

クルセイダーズ「南から来た十字軍」とあわせて聴きたいアルバム

クルセイダーズ「サザン・コンフォート」

テキサスファンクサウンドここにありといった感じの脂っこい太いサウンドが聴けます。ここに洗練されたオシャレなサウンドは全くありません。カールトンのプレイもアーシーで泥臭い感じです。ウェルトン・フェルダーがスタジオではベースも弾いているみたいなのですが彼の演奏が生み出す独特のノリが泥臭いグルーブを生んでいるような気がします。今でこそあえてこの路線の音を出して欲しい気がするのですが中々そんなバンドは出てきませんねー。

クルセイダーズ「旋風に舞う」

クルセイダーズ「Free As the Wind」

「南から来た十字軍」と「ストリートライフ」の間に発表されたアルバム。それぞれのアルバムのニュアンスが半分ずつブレンドされてます。「南から来た十字軍」路線を更に進めつつ曲調は洗練されてきています。「テキサスファンク」というジャンルには収まりきらないサウンドが聴けます。このあたりの路線変更は正直評価が分かれるポイントかもしれません。

70年代でラリー・カールトンが参加している主なアルバム

70年代に発表されたアルバムでラリー・カールトンが参加しているアルバムは多数あるのですがとりあえず3枚選んでみました。

スティーリー・ダン「Royal Scan」

スティーリー・ダン「Royal Scam」

ラリー・カールトンの神がかり的な名演が堪能できる作品。リズム隊のバーナード・パーディとチャック・レイニーの演奏もかなり神がかり的な感じです。ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの吐く毒気と当時の超一流ミュージシャンの神がかり的な演奏が見事にブレンドされた作品。

スティーリー・ダン「Aja」

超一流のミュージシャンを躊躇なく多数スタジオに呼び、一切妥協なしで膨大な時間をかけて制作された作品。徹底的に彼らの美学、様式美を追求しています。ラリー・カールトンはこの作品では素晴らしい演奏を残している事は言うまでもありませんがスタジオ・セッション時のまとめ役として活躍していたらしいです。

マイケル・フランクス「アート・オブ・ティー」

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